2026-09-18
不動産を売りたいと考えた時、住宅ローンがまだ残っていると本当に売却できるのか、不安に感じる方は少なくありません。
さらに、抵当権抹消や登記の手続きと聞くと、専門用語が多くて難しそうだと感じてしまうものです。
しかし、ポイントを押さえて準備をすれば、住宅ローン完済前でも不動産売却と抵当権抹消をスムーズに進めることは充分可能です。
本記事では、売却価格とローン残高の関係、抵当権の基本、抹消登記の流れ、そして資金計画やリスク対策までを、初めての方にもわかりやすく整理して解説します。

読み進めていただくことで、自分の状況でどのような売却方法が現実的なのかがイメージしやすくなり、安心して次の一歩を踏み出せるはずです。
まずは基礎知識から、一緒に確認していきましょう。
住宅ローンが残っている家でも、一定の条件を満たせば売却することは可能です。
多くの住宅には金融機関の担保として抵当権が設定されており、そのままでは自由に所有権を移転できない状態になっています。
しかし、売却代金などでローン残高を完済し、同時に抵当権を抹消すれば、買主は抵当権の付いていない不動産を取得できます。
一般の不動産取引でも、売却代金でローンを完済し抵当権を外してから引き渡す形が広く行われています。
抵当権が付いた不動産は、返済が滞った場合に金融機関が競売にかけることができるという特徴があります。
そのため、買主側の金融機関は、前所有者の抵当権が抹消されていることを融資実行の前提条件とするのが通常です。
このような事情から、住宅ローン完済前の売却では、売却代金の受領と同時に一括返済と抵当権抹消を行う「同日決済」の段取りが重視されます。
売主としては、事前にローン残高と売却の見込み価格を確認し、完済に必要な資金計画を明確にしておくことが重要になります。

売却価格とローン残債の関係は、資金計画を考えるうえで特に重要です。
売却額がローン残高を上回る「アンダーローン」であれば、売却代金で完済しやすく、抵当権抹消と売却手続きも比較的進めやすくなります。
一方、売却額がローン残高を下回る「オーバーローン」の場合には、不足分を自己資金などで補う必要があり、資金調達方法を慎重に検討しなければなりません。
このように、地域の不動産相場を踏まえた査定額とローン残高のバランスを早い段階で把握しておくことが、静岡市での売却を円滑に進めるうえでの土台になります。
| 売却とローン残高の関係 | 資金面のポイント | 抵当権抹消の留意点 |
|---|---|---|
| アンダーローンの状態 | 売却代金で完済可能 | 決済日に抹消手続き |
| オーバーローンの状態 | 不足分の資金手当て | 事前に金融機関と調整 |
| 完済と同日決済の場合 | 残高と諸費用の確認 | 抹消後に所有権移転 |
抵当権とは、住宅ローンの返済が滞った場合に金融機関が優先的に不動産を処分できるようにするための担保権のことです。
住宅ローンを完済すると、抵当権は法律上の権利としては不要になりますが、登記簿上から自動的に消えるわけではありません。
そのため、完済後は金融機関から交付される書類を用いて、所有者が自ら法務局で抵当権抹消の登記申請を行う必要があります。
登記簿から抵当権を消しておくことで、将来の売却や相続の際に手続きが円滑になり、権利関係のトラブル予防にもつながります。
抵当権抹消登記には、主に登記原因証明情報、金融機関の委任状、抵当権の登記識別情報(いわゆる権利証に相当する書類)が必要になります。



登記原因証明情報には、住宅ローンを完済したことや抵当権抹消の原因日が記載され、通常は金融機関が所定の様式で作成します。
委任状は、金融機関が抵当権抹消登記の申請を所有者に委任する内容のもので、これも金融機関から交付されるのが一般的です。
登記識別情報は、従来の登記済証に代わるもので、紛失した場合には事前通知制度など別の手続きが必要になるため、保管には特に注意が求められます。
抵当権抹消登記の申請方法には、法務局窓口での書面申請と、登記・供託オンライン申請システムを利用したオンライン申請があります。

書面申請の場合は、必要書類と申請書を作成して管轄法務局の窓口または郵送で提出し、補正がなければ通常は申請から数日程度で登記が完了します。
オンライン申請を利用する場合は、事前に利用者登録を行い、「申請用総合ソフト」や「かんたん登記・供託申請」を用いて申請データを作成し、電子署名など所定の手順に従って送信します。
いずれの方法でも、完了後には登記完了証又は完了のお知らせが交付されますので、その内容を確認し、必要に応じて登記事項証明書を取得して抵当権が抹消されているかを確かめることが大切です。
| 項目 | 概要 | 注意点 |
|---|---|---|
| 抵当権の役割 | 住宅ローンの担保権 | 完済後も登記は残存 |
| 必要書類の種類 | 登記原因証明情報等 | 金融機関発行書類を保管 |
| 申請方法の種類 | 窓口申請とオンライン | 事前準備と期限を確認 |
静岡市で住宅ローン完済前に不動産を売却する場合は、まず売却後の手取り金額を把握することが大切です。
具体的には、予想される売却価格から住宅ローン残高と仲介手数料、司法書士報酬、印紙税などの諸費用を差し引いて考えます。
このとき、固定資産税や管理費等の清算金も含めて計算しないと、決済時に自己資金が不足するおそれがあります。
そのため、静岡市の市況に合った現実的な売却価格を前提に、余裕を持った資金シミュレーションを行うことが重要です。
次に、売却代金だけでは住宅ローンを完済できない場合の対応策をあらかじめ検討しておく必要があります。
不足分を自己資金で補う方法のほか、金融機関と相談して借換えや返済条件の変更を行う方法が考えられます。
また、返済が難しくなっているときには、任意売却という手続きにより、金融機関の同意を得て残債の整理を図る選択肢もあります。
どの方法にもメリットと注意点がありますので、自身の収入や今後の生活設計に合うかどうかを慎重に見極めることが大切です。
さらに、決済日から引き渡しまでの期間には、思わぬトラブルが発生しやすいため注意が必要です。
代表的なものとして、買主側の住宅ローン本審査の遅れや、売主側の書類不足による抵当権抹消手続きの遅延などが挙げられます。
抵当権抹消は、売却代金で住宅ローンを完済したうえで、司法書士が金融機関から受け取る書類を用いて行うのが一般的な流れです。
そのため、決済日までに必要書類の準備状況を確認し、金融機関や専門家とのスケジュール調整を綿密に行っておくことがリスク回避につながります。
| 確認する項目 | 主な内容 | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 資金シミュレーション | 売却価格と残高差額 | 諸費用や清算金の漏れ |
| 残債の対応方法 | 自己資金・借換え等 | 返済負担増加の可能性 |
| 決済日の段取り | 書類準備と日程調整 | 抵当権抹消手続き遅延 |
まずは、不動産の登記内容を事前に確認しておくことが大切です。
登記簿の記載どおりに所有者の氏名や住所が合っているか、抵当権の内容に誤りがないかを確かめることで、売却や抵当権抹消の手続きが円滑になります。
あわせて、住宅ローン契約書で繰上返済や一括返済の条件、違約金の有無を確認し、決済時の資金計画に反映させることが重要です。
さらに、固定資産税の納付状況や精算方法も整理しておくと、売買契約締結後のトラブル予防につながります。
次に、登記や抵当権抹消の手続きに不安がある場合は、早めに司法書士や公的な相談窓口を活用することがおすすめです。
不動産の権利に関する登記の申請を代理できる専門家は司法書士とされており、売却と抵当権抹消を同時に進める場面でも実務に即した助言を受けられます。
登記を自分で行う場合でも、法務局では登記手続案内が予約制で行われており、申請書の作成方法や必要書類について個別に説明を受けることができます。

静岡市を管轄する法務局の窓口や連絡先は、静岡地方法務局の案内ページや管轄区域の一覧から確認できますので、事前に所在地や受付時間を確認しておくと安心です。
売却完了後は、抵当権抹消登記が正しく完了しているかを必ず確認し、関連書類を大切に保管することが重要です。
住宅ローン完済により抵当権を抹消する際には、登記原因証明情報や委任状、登記識別情報などが必要とされ、これらの書類は金融機関等から交付された後、紛失や汚損を避けて速やかに登記申請することが推奨されています。
抹消登記完了後には、登記簿の状態や法務局からの登記完了通知等を確認し、売却後も一定期間は関係書類を保管しておくと、将来の相続や税務手続きの際に役立ちます。
また、譲渡所得が生じる場合の税金や確定申告が必要かどうかについては、国税庁の情報や税務署、税理士などへの相談も踏まえて、早めに確認しておくと安心です。
| 売却前の主な確認項目 | 手続き中の安心ポイント | 売却後の注意点 |
|---|---|---|
| 登記簿の名義・住所確認 | 司法書士への手続き依頼 | 抵当権抹消登記の完了確認 |
| 住宅ローン契約条件の整理 | 法務局の登記手続案内予約 | 登記完了通知等の書類保管 |
| 固定資産税の納付状況確認 | 必要書類の紛失防止管理 | 税金・確定申告要否の確認 |
住宅ローン完済前でも、条件を満たせば静岡市で不動産売却と抵当権抹消を同時に進めることができます。
ただし、売却価格とローン残高、諸費用のバランスを誤ると、手出しが発生したり、決済直前のトラブルにつながるおそれがあります。
当社では、売却相場の査定から資金シミュレーション、抵当権抹消や登記手続きの流れまで丁寧にサポートします。
「自分の場合はいくらで売れそうか」「完済や抹消は問題なくできるか」を確認したい方は、まずはお気軽にご相談ください。
部署:営業1課
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