相続した不動産が空き家に!管理方法や放置するデメリットは?

2023-09-12

相続した不動産が空き家に!管理方法や放置するデメリットは?

この記事のハイライト
●相続後に空き家になってしまった場合は換気や掃除などをおこない適切に管理していく必要がある
●空き家を放置すると資産価値の低下や特定空家に指定される可能性があるなどさまざまなデメリットがある
●空き家にしないための解決策として解体や売却などが挙げられる

相続した実家を活用できず、空き家になってしまうケースが増えています。
人が住まなくなると家は急速に劣化が進むため、空き家状態で放置するのは望ましくありません。
今回は空き家の管理方法や、放置するデメリット、空き家にしないための解決策を解説します。
静岡市駿河区を中心に葵区、清水区、焼津市、藤枝市で不動産の相続を控えている方は、ぜひ参考になさってください。

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相続した家が空き家になってしまった際の管理方法

相続した家が空き家になってしまった際の管理方法

まずは、相続した家が空き家になってしまった際の管理方法について解説します。

管理方法1:換気をおこなう

管理方法として、まず換気をおこなうことが挙げられます。
空き家の劣化が進む理由のひとつは、換気不足による湿気やカビの発生です。
人が住んでいる家は、換気扇を使ったりドアや窓を開閉したりして、日常的に換気がおこなわれています。
しかし、空き家の場合は閉め切った状態となり、空気が滞留し続けてしまうでしょう。
湿気やカビが発生すると、床や壁、柱などの木材が腐り、最終的には朽ち果ててしまいます。
そのため、定期的に換気をおこない、空気の入れ替えをおこなうことが管理するうえでの大切なポイントです。
クローゼットや押入れ、下駄箱など湿気が溜まりやすいところも解放し、家全体に新鮮な空気を取り込みます。

管理方法2:掃除をおこなう

相続後、空き家になってしまった場合は、換気とともに掃除もおこないます。
掃き掃除と拭き掃除をおこない、清潔に保つことが大切です。
キッチンやお風呂、トイレなど水回りは劣化や汚れが目立ちやすいので、優先的に掃除をすると良いでしょう。
また、室内だけでなく庭の掃除と手入れもおこないます。
草刈をしたり庭木の剪定をしたりするのが良いですが、遠方に住んでいて難しい場合は、防草シートや除草剤を活用なさってください。

管理方法3:通水をおこなう

通水をおこなうことも、空き家の管理方法のひとつです。
通水がおこなわれなくなると、水道管が劣化し、錆びたり破裂したりする恐れがあります。
また、水道管のなかの水が蒸発し、下水のにおいが室内に上がってきたり、害獣が侵入したりすることもあるでしょう。
そのため、相続後に空き家になってしまった場合は通水をおこない、水道管の劣化を防ぐことがポイントです。
蛇口をひねり、茶色い水が出ないか、水の出方に異常はないかなどを確認します。

管理方法4:雨漏りの有無を調べる

空き家の場合、雨漏りが生じていても気づくにくく、知らないあいだに被害が大きくなっているケースも少なくありません。
そのため、掃除や換気をおこなうタイミングで雨漏りの有無も確認します。
天井や壁に雨漏りの跡がある場合は、雨漏りしている可能性が高いです。
雨漏りが生じた家は、資産価値にも影響が出るので、早めに対処する必要があります。

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相続後に空き家状態で放置した場合のデメリット

相続後に空き家状態で放置した場合のデメリット

続いて、相続後に空き家状態で放置した場合のデメリットを解説します。

デメリット1:価格が下落する可能性がある

デメリットとしてまず挙げられるのが、価格が下落する可能性があることです。
先述のとおり、相続後に家を空き家の状態で放置してしまうと、劣化が急速に進んでしまいます。
その結果資産価値が下がり、いざ売却しようと思っても、思うような値段が付かないことがあります。
劣化する主な原因は換気不足ですが、下記のような状態にも注意が必要です。

  • 建具に歪みが生じている
  • 蜂が巣をつくっている
  • 外壁のコーキング劣化し雨水が侵入している
  • ネズミなどの動物が配線をかじり、火災の恐れがある
  • 畳が腐食しているなど

上記のような状態を防ぐためには、適切に維持管理していくことが大切です。

デメリット2:所有者責任を負うリスクが生じる

所有者責任を負うリスクが生じることも、デメリットのひとつです。
もし空き家の保存状態が原因で倒壊などが起こり、通行人が怪我をした場合、わざとでなくても所有者はその責任を負わなくてはなりません。
そのため、相続後に空き家になってしまった場合は、適切に維持管理していく必要があります。

デメリット3:特定空家に指定される可能性がある

特定空家に指定される可能性があることも、デメリットのひとつです。
特定空家とは、放置することが望ましくないと判断された空き家のことで、静岡市などの自治体によって指定されます。
特定空家に指定される可能性が高いのは、下記のような空き家です。

  • 適切なメンテナンスがおこなわれず、倒壊など保安上危険となる恐れがある
  • 雑草が伸び放題になっていたり、ごみが不法投棄されていたりするため、著しく衛生上有害となる恐れがある
  • 外壁の落書きが放置されるなど、景観が著しく損なわれている状態
  • そのほか生活環境の保全を図るために放置することが望ましくないと判断された状態

特定空家に指定された場合、最終的には行政代執行により、強制的に解体されてしまいます。
その費用は所有者に請求されるため、注意が必要です。
また、特定空家は税金の優遇措置の適用外となり、金銭的な負担が大きくなることもデメリットです。

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相続した家を空き家にしないための解決策

相続した家を空き家にしないための解決策

最後に、相続した家を空き家にしないための解決策を解説します。

解決策1:解体する

解決策としてまず挙げられるのが、解体することです。
相続後、空き家になってしまいそうな場合は解体し、更地や駐車場にします。
解体によって、空き家が倒壊したり景観が悪化したりする不安から解放されるでしょう。
ただし、解体には費用がかかります。
木造の場合で1坪あたり約5万円、鉄筋コンクリート造なら1坪あたり約9万円が目安です。
接道状況や、重機の使用の有無、隣接する建物との距離によって費用は異なります。

解決策2:譲渡する

相続後、空き家になりそうな場合は、譲渡することも解決策のひとつです。
隣地の住民や身内など、その家が欲しがる方がいるかもしれないので、打診してみます。
無償譲渡になる可能性が高いですが、管理の手間や税金の支払いなど、空き家を所有していることで生じる負担からは解放されます。
誰かに譲渡して活用してもらったほうが、家の資産価値維持にもつながるでしょう。

解決策3:売却する

解決策として、売却することも挙げられます。
売却すれば維持管理の手間から解放され、固定資産税の支払い義務がなくなるのがメリットです。
特定空家に指定される不安もなくなります。
また、売却によって売却金を得ることもでき、まとまったお金を手に入れられるのが魅力です。

解決策4:リフォームする

リフォームしてご自身で住んだり、賃貸物件にしたりする方法もあります。
新築を建てるより安く済むうえ、工期も新築工事より短くなるのが一般的なので、早く引っ越しすることが可能です。
また、賃貸物件にする場合、入居者がいれば毎月家賃収入を得られるのがメリットです。
コストだけがかかる空き家が、リフォームによって収益を生む不動産になる可能性は、十分にあると言えます。

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まとめ

相続した家が空き家になってしまった場合、所有者は適切に維持管理していく必要があります。
放置してしまうと、価値が下落したり特定空家に指定されたりする可能性があるからです。
所有者として、空き家にしないための解決策を講じることが大切です。
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