2026-07-11
不動産の売却は、一生のうちに何度も経験することではありません。
だからこそ、納得できる条件で、安心して進めたいと考える方が多いはずです。
ところが、不動産仲介の現場では、売主の知らないところで取引の機会が狭められてしまう囲い込みという行為が問題になることがあります。
静岡市で自宅や土地の売却を検討している方にとっても、囲い込みとは何かを理解しておくことは大切です。
本記事では、囲い込みの意味や仕組み、静岡市で不動産売却を行う際にどのようなリスクがあるのか、そして不安なく取引を進めるために確認したいポイントを、順を追って分かりやすくお伝えします。
売主としてできる備えを知り、後悔のない不動産売却につなげていきましょう。
囲い込みとは、売却の依頼を受けた不動産会社が、自社で買主を見つけて仲介手数料を多く得るために、他社からの問い合わせや内覧希望を意図的に断る行為のことです。
本来、専任媒介などで預かった物件は、不動産流通機構が運営するシステムへ登録し、多くの不動産会社に情報が共有されることが想定されています。
ところが、囲い込みが行われると、この情報共有が十分に機能せず、売主が知らないところで購入希望者との接点が狭められてしまいます。
その結果として、売却の機会損失や、売却条件の悪化につながるおそれがある点が問題になります。
一方で、両手仲介とは、売主と買主の双方から依頼を受けて、同じ不動産会社が取引を仲介する形態をいいます。
両手仲介そのものは宅地建物取引業法で禁止されているわけではなく、適切な情報公開と説明が行われていれば、結果として両手になる取引もあります。

ただし、両手仲介にしたいがために、他社からの紹介希望を断ったり、実際には内覧が可能である物件について「成約予定」などと誤解させる説明を行うことは、売主の利益を損なう行為として問題視されています。
そのため、問題となるのは両手仲介という形態自体ではなく、それを目的とした囲い込みという不適切な売却活動なのです。
静岡市で自宅や土地を売却する場合にも、囲い込みが起きやすい場面があります。
たとえば、人気のあるエリアや需要の高い価格帯の物件では、買主候補が集まりやすいため、不動産会社が自社の顧客を優先しようとする誘惑が生じやすくなります。
また、売主が売却活動の状況を詳しく把握していないと、他社からの問い合わせや広告状況がどの程度あるのか分からず、囲い込みが行われていても気付きにくくなります。
このように、地域の需要が高い物件ほど、売主が主体的に情報公開の状況を確認する姿勢が重要になります。
| 項目 | 内容 | 売主への影響 |
|---|---|---|
| 囲い込みの意味 | 他社への情報遮断行為 | 購入希望者の減少 |
| 両手仲介との違い | 目的が不適切な利益追求 | 公正な取引機会の阻害 |
| 起こりやすい場面 | 需要が高い住宅や土地 | 売却条件の悪化リスク |
囲い込みが起きると、物件情報が本来よりも限られた仲介会社しか取り扱えなくなり、その結果として購入希望者の母数が減るおそれがあります。
不動産流通機構の仕組みにより、多くの物件はレインズに登録され、広く情報共有されることで円滑な売買が進むことが期待されていますが、囲い込みはこの流通の流れを狭めてしまいます。
こうした状態が続くと、静岡市で不動産を売却する際にも売却期間が長期化し、住み替えや資金計画に影響する可能性があります。

特に市況が横ばいから弱含みの局面では、売却が長引くほど条件が悪化しやすい点に注意が必要です。
また、囲い込みがあると、売却期間の長期化に加えて、値下げ交渉に応じざるをえない場面が増えやすくなります。
国土交通省のガイドラインでは、媒介業者は売主の利益を守る立場で、公正な取引に努めることが求められていますが、囲い込みが行われると市場全体の競争原理が十分に働きません。
購入希望者が少ない状態では「ほかに検討している人が少ない」という雰囲気になりやすく、結果として売却価格が本来の市場水準よりも低く決まるおそれが生じます。

静岡市での不動産売却でも、売却価格と売却スピードの両方に悪影響が及ぶ点を理解しておくことが大切です。
さらに問題なのは、売主が知らないところで取引機会を逃し、不公平な状況が生まれる可能性があることです。
囲い込みが疑われる場面として、他の仲介会社から購入希望の問い合わせがあっても「商談中」などの理由で断られ、実際には十分な紹介が行われていない事例が指摘されています。
本来であれば複数の購入希望者から条件提示を受け、比較しながら納得のいく選択ができるはずのところを、その機会自体が失われることになります。
こうした不透明さは、静岡市で自宅や土地を売却する売主にとって、大きな心理的負担と経済的損失につながりかねません。
| 囲い込みによる影響 | 売主側の具体的なリスク | 静岡市での注意点 |
|---|---|---|
| 購入希望者の減少 | 売却期間の長期化 | 住み替え計画の遅延 |
| 競争原理の弱まり | 売却価格の下落懸念 | 想定より少ない売却益 |
| 情報の不透明さ | 取引機会の逸失 | 納得感を欠く売却結果 |
まずは、どの媒介契約を選ぶかで、囲い込みの起きやすさが変わる点を理解しておくことが大切です。
媒介契約には、一般媒介、専任媒介、専属専任媒介の3種類があり、売却を依頼できる不動産会社の数や、報告義務の有無が異なります。
一般に、専任媒介と専属専任媒介は、不動産会社が売却活動を独占しやすいため、囲い込みのリスクが高まると指摘されています。
一方で、一般媒介は複数の不動産会社に依頼できる契約形態のため、物件情報が市場に広く出やすい特徴があります。
次に、レインズへの登録と広告状況を自ら確認することが、静岡市での囲い込み防止に役立ちます。
専任媒介、専属専任媒介では、不動産会社に指定流通機構(レインズ)への登録義務があり、登録後は売主に物件情報が印刷された登録証明書などを交付することとされています。
この書類の日付や登録内容を確認し、インターネット広告やチラシへの掲載状況と合わせて、情報がきちんと公開されているかを見ていくことが重要です。

静岡市が実施している市有地売却媒介制度でも、市が媒介業者に物件情報の周知を求めており、情報公開の徹底が売却促進につながる考え方が示されています。
さらに、囲い込みを疑ったときは、遠慮せずに具体的な質問をして確認する姿勢が大切です。
たとえば、「最近問い合わせをしてきた購入希望者の数と、その反応」「他の不動産会社から購入希望の打診があったか」「値下げを勧める理由と根拠となる成約事例」などを、数字や事実に基づいて説明してもらうと良いでしょう。
国土交通省は宅地建物取引業者に対し、依頼者の利益を損なう行為を禁止しており、物件情報を不当に制限する囲い込みは、監督処分の対象となり得る行為と位置付けています。
このため、売主が状況を丁寧に確認し、疑問点を早めに質問することが、公平で納得感のある静岡市での不動産売却につながります。
| 確認したいポイント | 主な確認内容 | 囲い込み予防の狙い |
|---|---|---|
| 媒介契約の種類 | 一般か専任かの違い | 囲い込みリスクを把握 |
| レインズ登録状況 | 登録日と内容の確認 | 情報公開の徹底確認 |
| 広告や反響の説明 | 問い合わせ件数や内容 | 機会損失の有無を確認 |
まず、静岡市内の不動産市場が今どのような状況かを大まかに把握しておくことが大切です。
国や自治体が公表している地価や取引事例、公的な不動産統計などを通じて、住宅や土地の需要動向や価格の傾向を確認できます。
さらに、国土交通省が定める宅地建物取引業法の目的として、取引の公正さと購入者等の利益保護が掲げられているため、その趣旨に沿った売却戦略を考えることが重要です。
こうした情報を踏まえたうえで、売却時期や価格設定、販売方法を総合的に検討することが、囲い込みを避けつつ納得の取引につながります。
次に、売却活動が始まったら、定期的な経過報告の内容と頻度を確認しておく必要があります。
たとえば、問い合わせ件数や案内件数、広告の掲載状況、価格に対する反応などが、売却活動の状況を判断するうえでの基本的な指標になります。
指定流通機構が運営する不動産情報ネットワークであるレインズでは、登録物件の取引状況を売却依頼者が確認できる仕組みが整えられており、取引の透明性向上が図られています。
このような情報を踏まえて、毎月など一定の間隔で報告を受け、必要に応じて売却価格や販売方法の見直しを検討すると良いでしょう。
囲い込みが心配な方ほど、地元で信頼できる相談窓口を持つことが安心につながります。
国土交通省は、不動産取引に関する消費者向けの情報提供や、宅地建物取引業法に基づく業者の監督を通じて、公正な取引環境の整備を進めています。
また、静岡市では、市有地売却に関する媒介制度や市有資産活用方針を定め、第三者委員会の審議を経たうえで価格を決定するなど、透明性の高い売却手続を行っています。
こうした公的な取扱いの考え方を参考にしながら、取引内容や説明に疑問を持ったときは、そのままにせず、納得できるまで丁寧に質問し、必要であれば公的機関にも相談する姿勢が重要です。
| 確認・相談の場面 | 主なチェック項目 | 意識したいポイント |
|---|---|---|
| 売却前の市場把握 | 公的統計や地価動向 | 相場を踏まえた価格設定 |
| 売却活動の報告 | 問い合わせ件数や広告状況 | 説明内容と実態の一致確認 |
| 不安を感じたとき | 取引条件と説明記録 | 公的機関への早めの相談 |
静岡市で大切な不動産を売却する際、囲い込みは「売主が知らないうちに、購入希望者との出会いの場が狭められてしまうおそれのある行為」です。
囲い込みが起きると、売却期間が長くなったり、価格を下げざるを得なくなったりする危険もあります。
そのため、媒介契約の内容やレインズ登録、広告状況、内見数や問い合わせ状況などを、売主ご自身が丁寧に確認していくことが重要です。
当社では、囲い込みをしない透明な情報公開と、分かりやすい経過報告を徹底し、静岡市での不動産売却を安心して進めていただける体制を整えています。
「自分の不動産がきちんと買主候補に届いているか不安」「囲い込みが心配」という方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
部署:営業1課
資格:調理師免許
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